2005年12月18日

伊予うどん

讃岐うどんファンである。それも、ブームが始まる以前からのーー。だがこれだけメジャーになってしまうと、ちょっと横道にそれたくもなってくる。そこで注目したいのが、おとなりの愛媛のうどんだ。

愛媛には、51番石手寺手前の「久兵衛」のように、本場に負けない讃岐スタイルのうどん屋もあるのだが、ここでは、郷土色ゆたかな、愛媛ならではのお店にふれてみたい。

44番大宝寺のある久万高原に「心」といううどん屋がある。看板も目立たず、地元の人が入っていくのを目にしなければ見落としてしまいそうな素朴な店構えだ。

ここではほとんどの人が釜あげを注文する。釜あげには大と小があり、小でもボリュームたっぷりで300円という安さ。机の上には、ネギ、ショウガ、天かすなどの薬味が置かれており、うどんとともにだしの入ったとっくりが運ばれてくる。

とっくりからだしを注いで驚いた。ものすごく濃厚なのだ。色もふつうのだしとは全然ちがう。

釜あげ大をたいらげ、満足して店を出てからピンときた。あのだしには大豆をすりおろしたものが入っているのでは!?

実は、この店に入る前、大洲から久万まで歩くあいだに2軒のうどん屋に立ち寄っていた。

1軒目は、十夜ヶ橋近くの大洲の国道沿いの店で、冷やしうどんの薬味の皿になぜか大豆の煮豆がのっていた。ちょっと変わっているなと思いはしたが、豆だけを別にぽりぽりと食べた。

2軒目は、内子から新真弓トンネルへ至るコースの途中にある「道の駅せせらぎ」の「かじか亭」。名物のたらいうどんはネギのかわりにニラが薬味になっており、だしの底にはころころと大豆が入っていた。

ここで、大洲の店で出た大豆は薬味の一種だったんじゃないかと気がついた。

そうして、3軒目の「心」のあのだし・・・。

海から離れた土地では大豆は重要なタンパク源だ。愛媛の山間の地に通底する食文化を発見したような気がして、やさしい店の人の印象とともに、深く心に残った。
posted by namo at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 喫茶・食事処 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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