2006年01月03日

四門(発心、修行、菩提、涅槃)

遍路の世界では、徳島、高知、愛媛、香川の四国4県は、それぞれ発心(ほっしん)の道場、修行(しゅぎょう)の道場、菩提(ぼだい)の道場、涅槃(ねはん)の道場に割り当てられている。

ガイドブックや体験記にもあたりまえのように書かれているが、星野英紀氏の研究などによると、このような観念は比較的新しいもので、戦後にはじまったもののようだ。

「四門(しもん)」という言葉を広辞苑で引くと、仏教用語として次のように記されている。

「密教の曼荼羅で四方をいう称。即ち、発心門(東)・修行門(南)・菩提門(西)・涅槃門(北)。葬場の四方の門にこの名を用いることがある」

四国4県を四門に当てはめるなら、位置的に見ても、東の徳島を発心の道場にするしかないわけで、うまくできている。

修験道でもそうだが、日本の密教では自然界を曼荼羅に見立てることは昔から行なわれていることだ。

四国4県を4つの道場とする観念が新しく考えだされたものであっても、それは遍路を行なう上で、ある種の指針や、心の区切りのきっかけにもなり、これからも受け継がれていくことだろう。
posted by namo at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | へんろ雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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