2006年01月05日

衛門三郎伝説の元ネタ

遍路の元祖といわれる衛門三郎(えもんさぶろう)の伝説がある。

伊予の国荏原の庄(現在の愛媛県松山市郊外)の富豪、衛門三郎の屋敷に、一人の乞食僧が托鉢に訪れた。

衛門三郎は追い返すが、僧は次の日にも、また次の日にもやってきたので、ついに衛門三郎は怒って、僧の持つ鉄鉢をたたき落とした。すると鉢は8つに割れて飛び散った。

そうしてその日から、衛門三郎の8人の子は、次々と死んでいったという。

衛門三郎は、あの僧は弘法大師だったのではないかと思い、罪をつぐなうために四国を回りはじめた。

これが伝説の前半部分だ。

『梁塵秘抄』(平安時代の歌謡集)を読んでいたら、次のような歌が出ていた。

「法華経持てる人毀(そし)る
 それを毀れる報いには
 頭七つに破れ裂けて
 阿梨樹(ありず)の枝に異ならず」

これはもともと、妙法蓮華経陀羅尼品にある話らしい。

四国八十八カ所の縁起なので、7が8に変わったのだろうが、これが衛門三郎伝説前半部の元ネタなのかもしれない。
posted by namo at 21:09| Comment(0) | TrackBack(0) | へんろ雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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