2006年04月01日

辺路(へじ)と岬の火

火を焚くことも辺路修行のひとつとして行なわれていたようだ。

辺路修行者は火を焚いて、それを海のかなたの龍神あるいは常世の神にささげた。

しかし海洋宗教がすたれて立派な寺院などが建つころには、龍神から寺院の本尊などに火を献上するというふうに解釈が変わってしまった。

龍灯とは龍宮から献上された灯火ということになってしまったが、もとは龍神(海)にささげていたものだという。

また、岬や、海の見える山(ということは海からも見える)で焚かれる火は、漁師など海の民にとって航海の安全のための目印となり、海の民の信仰をあつめることになった。

室戸岬にある24番札所は最御崎寺(ほつみさきじ)と呼ばれているが、それは「火の岬」の寺という意味だ。

炎(火の尾・ほのお)、火垂る(ほたる)のように、火は「ほ」とも読む。「つ」は、天津神(あまつかみ)というように「の」と同じ意味だ。

「ほつみさき」とは「火の岬」、文字どおり辺路の行者が火を焚いた岬なのだ。
posted by namo at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | へんろ雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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