2006年04月05日

辺路(へじ)と行道(ぎょうどう)

辺路のいちばん大きな要素は「行道」だ。

それは歩くこと、巡ることで、大きく言えば四国を巡ることもそうだし、もう少し限られたエリアや、ひとつの場所を回ることも行なわれていたようだ。

たとえば室戸には、東寺(ひがしでら・24番最御崎寺)と西寺(にしでら・26番金剛頂寺)という二つのお寺があるが、東寺と西寺の間を巡ったり往復する行道もあるし、西寺の麓の海岸にある不動岩をめぐる行道も行なわれていたと考えられている。

天台宗の比叡山延暦寺には「にない堂」という建物があるが、これは法華堂・常行堂という同じ形の二つののお堂が渡り廊下でつながったものだ。

その一方の常行堂では常行三昧という修行が行なわれているのだが、それは本尊の阿弥陀仏の周囲を、坐臥することなくひたすら回り続けるというものだ。

天台宗には修験的要素が色濃く入っているので、こうした修行にも古来の「行道」がなんらかの影響を与えている可能性はある。

行(ぎょう)とはまさに行くこと、歩くこと、巡ること、回ることなのだ。
posted by namo at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | へんろ雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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