2006年05月12日

60番横峰寺はいちばんの難所?

遍路の体験記を読んでいると、いまだに、「横峰寺はいちばんの難所と言われている」といった記述が見られるものがある。

実際に歩き遍路を体験した人なら、どうしてこのような言葉が出てくるのか不思議に思うだろう。

歩き遍路の多くは、12番焼山寺をいちばんの難所にあげる。

もちろん、天候や一日に歩く総距離などでその印象は変わってくるが、それでも、横峰寺をいちばんの難所にあげる人は少ないだろう。

ではなぜ、このような言葉が出てくるのだろうか?

これは昔のガイドブックを読んでいたならすぐにわかる。

今から二十数年前まで、横峰寺は車で近くまで訪れることのできない唯一の札所だったのだ。

横峰寺を打つには、湯浪か石鎚農協か、どちらから行くにしても、1時間半から2時間くらい歩かなければたどり着けなかった。

車でまわっているお遍路さんも、ここだけは歩くしかなかったのだ。

歩き遍路の体験のない人が、今でも机上で一部の孫引きガイドブックをつくりつづけているため、横峰寺がいちばんの難所という記述が残る。そうして、それを読んだ人たちが、その言葉を引用して遍路体験記を書きつづる。

歩き遍路の体験記の場合には、「実際にはたいしたことはなかった」という言葉が、そのあとにつづくことになるのだが・・・。

もう20年以上前から、「横峰寺はいちばんの難所」ではない。

歩き遍路にとっても、車遍路にとっても。

※ただし、台風などで道が崩れたときは例外。これはどの札所にも言えることだが。
posted by namo at 22:31| Comment(0) | TrackBack(0) | へんろ雑学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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