2006年04月20日

遍路用の自転車選び

歩き遍路をしたいが、あまり長期の休みはとれないし、自転車なら・・・と考えておられる方もけっこう多いようだ。

自転車なら、ゴールデンウイークなど1週間くらいの休暇があれば、3回の区切り打ちで結願できる。

手持ちの自転車で遍路にまわれるならそれにこしたことはないが、ツーリング用の自転車購入を考えておられる方は、どんな自転車がいいのかちょっと迷ってしまうかもしれない。

いちばん問題となるのが、どうやって現地に自転車を持ち込むかだろう(遍路道に近い四国在住の方は除く)。

自転車に詳しい人なら、ランドナー(昔からあるドロップハンドルのツーリング用自転車)でもマウンテンバイクでも自分の好きな自転車を選んで、輪行して行けばいいのだが、はじめての人にはちょっとめんどうだ。

そこでおすすめなのが、折りたたみ自転車だ。

折りたたみ自転車を選ぶさいにポイントとなるのは、コンパクトさと走行性能だろう。

1)コンパクトさ重視なら

パナソニックのTraincle(トレンクル)に代表される、軽くて小さく折りたためるタイプが最適。

トレンクルは世界最軽量の6.5kgのTraincle6500と7.5kgのTraincle7500があるが、値段がだいぶちがうので、Traincle7500でじゅうぶんだろう。

ブリヂストンのTRANSIT(トランジット)にもスーパーライトという7.4kgの軽量タイプがある。

このタイプの自転車の利点は、乗り物に気軽に載せられるということ。

ぼくが四国で会った自転車遍路にもトレンクルを利用している人がいて、「雨なんでバスで行きます」と言って、パッとたたんでバスに乗ってしまった。荷物はほとんど自転車には積まずに、ザックをかついでいた。

この年は大雨で久礼から37番岩本寺への国道が通行止めになったりで大変だった。

2)コンパクトさも走行性能もどちらもある程度重視するなら

r&mのBD-1のようなタイプが最適。タイヤの小さい小径車なのである程度コンパクトに折りたためる。といっても、電車などに載せるにはちょっとかさばる。

新幹線などに乗るときは車両の最後列の席の後ろのスペースに置けばいい。混雑するシーズンなら指定席の車両を利用するしかない。

バスに気軽に載せる、というわけにはいかない。無理ではないけど。

走行性能はけっこうよくて、変速機もついているし、ツーリングしていても太いタイヤのマウンテンバイクなどは追い越していくくらい。

ただタイヤが小さいので、路面の状態が悪いところでは地面からの衝撃がもろに伝わってくる。

折りたたみ方は、最初はちょっととまどうかも。慣れれば30秒くらいでできる。

3)走行性能重視なら

GIANTのMR-4のようなタイプが最適。タイヤが大きいのでそれほどコンパクトには折りたためないが、それだけに乗り心地は抜群。

電車に載せるときはちょっと気をつかうかも。空いていれば全然平気だが。

比較的短時間で車で四国に渡れる地域にお住まいなら、自動車に積んで現地に入って適当な駐車場にとめ、遍路が終わったら元の駐車場所に電車などでもどるという方法もある。

     *     *     *

折りたたみ自転車のカタログ本が、えい出版や辰巳出版から出ているので、参考にしてみてはいかがだろう。


以上は、遍路用の道具としての折りたたみ自転車選びだが、これから自転車を趣味にもしていきたいという方なら、ちょっと変わった自転車を選んでみてもいいかもしれない。

イギリスの小型自動車「MINI」の開発にたずさわった人がつくったモールトンとか、ユニークなかたちのストライダとか。

「ストライダで逝こう」というホームページは、「自転車遍路の交通手段」「装備」「エリアガイド」などが見やすく整理されている。写真が楽しい。
posted by namo at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月08日

自転車の難所と快走ルート

コースのなかで難所と言えるのはやはり登り坂。遍路ころがしと呼ばれているところは、自転車にとっても難所だ。

12番焼山寺へは歩きのコースとはちがう道を行く。11番藤井寺から梨ノ木峠までの登りは、初日ということもあってか、そうとうきつかった。峠からは下りが続き、やっと一息つける。

焼山寺ふもとから寺への登りは、それにくらべるとたいしたことはなかった。交通量はともに少なく、自然のなかなのがまだ救いだ。

いちばんきつかったのは、安和から37番岩本寺へと向かう七子峠への登りだ。トンネルもあるし、大型トラックも多く、午後から登りはじめたのでたいへんだった。

そのほか、内子を過ぎて小田町あたりから新真弓トンネルまでの登り、66番雲辺寺への登りもきつい。88番大窪寺へのだらだら続く坂も、自転車にとっては最後のちょっとした難所だ。

一方、快走ルートのほうは、路面の状態のいい下り坂もそうだが、景色のいい海沿いの平坦地や軽いアップダウンなど、まわりの環境の影響が大きい。

23番薬王から牟岐までは、海岸沿いの南阿波サンラインを通りたい。はじめはけっこう登りもあるし、その後もアップダウンはあるが、南国情緒あふれる道で、眼下に海を見下ろしながら進むことができる。

宍喰あたりの道はなかなかの快走ルートだ。室戸岬への道は、歩きの場合、とくに伏越岬から佐喜浜あたりまでが単調で苦しいという人もいるかもしれないが、自転車にとってはいい感じの道だ。

安芸から夜須町への自転車専用道路は、自動車を全然気にせずに走れて快適。もうちょっと眺めがよければ最高なのだが。

31番竹林寺への道は登り坂だが、それほど距離も長くないし、高知市内や海が見わたせて好きだ。

36番青龍寺から打ちもどって宇佐大橋を渡り、浦ノ内湾沿いを行く道も快走ルートだ。

足摺岬へと向かう海沿いの道もいいが、岬の西岸から竜串を通り大月町へといたるサニーロード(国道321号)は最高だ。また、サニーロードから離れて月山神社へと向かう道は、ひなびたいい雰囲気。

美川村の御三戸から45番岩屋寺への道は、あまりアップダウンもなく、深い山のなかの渓谷沿いですがすがしい。

鎌大師を過ぎた、菊間町あたりの海岸沿いは、瀬戸内海を身近に見ながらゆったりと走れる数少ない場所だ。太平洋とはちがうおだやかな雰囲気が感じられる。
posted by namo at 19:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月07日

自転車での遍路日程

歩き遍路の体験記は数多く出版されており、日程なども参考になるものが多いが、自転車のものは少ない。そこで、参考のために、実際に自転車でまわった日程を記しておこう。

だいたい活動時間は1日に7〜10時間くらい(食事時間なども含めて)で、18日かけている。寄り道もしている。実際は3回に分けてまわっているが、ひとつにまとめてある。

●区切り打ち1回目
第1日 1番門前の民宿つしまや発 1番霊山寺〜11番藤井寺 梨の木峠経由 寄井のさくらや旅館泊
第2日 12番焼山寺〜19番立江寺 生名の民宿金子や泊
第3日 20番鶴林寺 鶴峠・十八女大橋・民宿坂口屋経由 21番太龍寺〜23番薬王寺 日和佐の国民宿舎うみがめ荘泊
第4日 南阿波サンライン経由 室戸岬のホテル明星泊
第5日 24番最御崎寺〜27番神峯寺 夜須町の国民宿舎海風荘泊
第6日 28番大日寺〜33番雪蹊寺 仁淀川河口大橋経由 36番近くの国民宿舎土佐泊
●区切り打ち2回目
第7日 33番門前の民宿高知屋発 34番種間寺〜37番岩本寺 門前の民宿村の家泊
第8日 38番金剛福寺 門前の国民宿舎あしずり泊
第9日 足摺岬西岸・竜串・月山神社・宿毛経由 39番延光寺 宿毛の国民宿舎椰子泊
第10日 40番観自在寺 宇和島の宿泊
第11日 41番龍光寺〜43番明石寺 大洲・内子経由 美川村の山中民宿泊
第12日 45番岩屋寺〜44番大宝寺(逆打ち) 46番浄瑠璃寺〜51番石手寺 道後のメルパルク松山泊
●区切り打ち3回目
第13日 道後のにぎたつ会館発 52番太山寺〜59番国分寺 61番香園寺 61番近く泊
第14日 61番奥の院経由 山道入口に自転車止め歩き 60番横峰寺 歩きで山道入口まで下り 62番宝寿寺〜64番前神寺 伊予三島のつるや旅館泊
第15日 65番三角寺〜69番観音寺 観音寺の若松屋本館泊
第16日 70番本山寺〜75番善通寺 善通寺から満濃池(番外札所神野寺)まで往復 善通寺門前の魚勘旅館泊
第17日 76番金蔵寺〜83番一宮寺 栗林公園近くのビジネスホテルサンシャイン高松泊
第18日 84番屋島寺〜85番八栗寺(2寺ともふもとに自転車置いて徒歩で山上まで往復) 86番志度寺〜88番大窪寺 門前の民宿八十窪泊

posted by namo at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

歩き遍路と自転車遍路

歩き遍路、自転車遍路は、ともに自分の体を存分に使った旅なので、自動車などでまわるよりも密度の濃い旅になる。

歩きと自転車でちがうところといえば、日数、費用、一部のコース、体に負担のかかる部位などだろうか。適した季節もちがう。山間部以外なら、冬の歩きは真夏より楽かもしれないが、自転車で冬はつらい。

また、お遍路正統派のかっこうがしたい人は歩きしかない。自転車で白装束はやっかいだし、菅傘なんかむりだ。金剛杖を自転車にくくりつけている人は見かけたが・・・。

歩き遍路は、通し打ちでだいたい40日前後かかるが、自転車だとその半分ぐらいの日数になると思えばいい。なかには、歩きで28日でまわっている信じられないような人もいるそうだが、それほどの体力があれば自転車でその半分の14日でまわるほうがはるかに容易だ。

ただし、自転車はママチャリ(買物自転車)ではなく、変速機のついたMTBなどのツーリング用自転車でなくてはならない。ふつうの自転車でまわっている人も見かけたが、話してみるとけっこう日数がかかっているようだった。

自転車の場合交通費はかからないから、日数が少なくてすむということは、費用もそれだけ安くてすむということになる。

コースに関しては、歩き遍路は『へんろ地図』(へんろみち保存協力会の地図)を見ながら、へん保協の案内板、シールなどを手がかりに進むことになるが、自転車の場合『へんろ地図』の点々マークの道(歩行だけの遍路道)を進めないことがたまにある。

頑丈なMTBならけっこう行けるが、それでも12番焼山寺への山道などは無理だろう(どうしても自転車をかついで登りたいなら別だが)。

その場合別のコースをとるわけだが、『へんろ地図』はもともと徒歩用なので、別にバイク用などの四国のツーリングマップを用意しておくといい。

また、60番横峰寺、84番屋島寺、85番八栗寺では、ふもとに自転車を置いて歩いて登ることになる。

歩きの場合、足首、膝などに負担がかかるし、足の裏にマメができる人も多い。歩くだけなら健康的そうにみえるが、荷物が重すぎると姿勢がくずれて思ったよりもたいへんなのだ。体力にあまり自信のない人は、できるだけ荷物を軽くして、宿についたらしっかりと体を休めよう。

自転車の場合、足にはそれほど負担はかからない。マメもできない。しかし、お尻が痛くなる。サドルの形や自転車のサイズが自分に合ってないとちょっときびしいかも。

それに、登り坂は歩き以上にたいへんだ。あまり急だと、割り切って押して上がるしかない。それでも、登れば下りがある。舗装された車道なら爽快に下りを楽しめるのが自転車のいいところ。

そのほかにちがうところといえば、歩きのほうが地元の人と接する機会がより多いということだろう。お遍路さんとして人との触れ合いを大切にしたい人は、歩きがおすすめだ。

だが、自転車の場合歩き遍路に会う数は多い。歩いている人同志ではそれほどペースはちがわないが、自転車はどんどん追い越していくことになるので、歩き遍路の人により多く出会うことになる。

車道をひとり黙々と歩いているお遍路さんを見かけら、「お〜い、がんばって〜」と大きな声をかけて手を振って通りすぎることにしていた。だれもいない海岸沿いの道をひとりで歩いている人など、「ありがと〜〜!」と叫んで両手を振ってすごく喜んでくれる。ちょっと休憩して話をすることもある。

もうひとつ、自転車の利点は、殺風景な国道や長いトンネルを短い時間でクリアできることだ。景色のいいところやのんびり行きたいところは、とろとろ進めばいい。

また、宿の選択範囲も広がる。自転車なら、いい宿に泊まるために5キロや10キロ足をのばすのはなんでもない。

思いつくままに書いてしまったが、歩きでも自転車でも、充実した遍路旅になること、それがいちばんだ。
posted by namo at 21:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車遍路 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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